2010年5月21日金曜日

リベンジオランダ

そういえばもう一度オランダに行ってきた。
前回はアムステルダムとデルフト、ロッテルダムを回ったので、
今回はどうしても行きたかったユトレヒトに行ってきた。

一日目はユトレヒトよりさらに内陸のクレーラーミューラー美術館へ
国立公園の中の森になかにひっそりとたたずむ砂漠!!!!!オランダには砂漠があるんです!!
国立公園の中を無料の自転車で走りまくると、砂漠を発見!


ユトレヒトは900年前に出来た運河沿いの荷おろしスペースを現代では絶好の親水空間として使い、数多くのオープンカフェが並ぶ。



これはユトレヒトだけではなくオランダ全体で感じたことだが、オランダはオープンスペースの取り方がすばらしい。計画的に作られた土地は今も国が所有していて、道沿いには余裕のある自転車道と街路樹、歩道。建物のボリュームも計画されていて、特にアムスのKLSM島は、建築単体のデザインは別として、ボリューム感はすごく気持ちが良かった。アムスの街などは国の管理下におかれていて、勝手にエレヴェーターを設置しに来たり、勝手に庭の剪定に来たりするらしい。
麻薬や売春など規制のゆるい国なのかと思っていたが、すごく政府の力が強い国なのだろう。飾り窓の売春だって、エイズなどの感染症を予防するために登録制にして、国が管理している。そう聞くと納得できる。
ユトレヒトにて。ミッフィーを見てる子供たち。超真剣。

2010年5月17日月曜日

アミアンVSボーヴェVS自分

今週は水曜が祝日だったので、アミアンに行ってきた。
そして今日、日曜を利用してボーヴェに行ってきた。
どちらもパリ北部の町で、有名なゴシックの大聖堂がある。 どちらも電車で1時間ちょい。

朝の駅。差し込む朝の光と、ざわめきが好きだ。

結果は、大聖堂はアミアンのほうが好きだったけど、街はボーヴェのほうが良かった。
アミアンの大聖堂
アミアンの大聖堂は、ステンドグラスが壊れたため、白く明るい堂内になっていて、特に内陣の部分は真っ白い石と明るい光で神々しい。

こっちはボーヴェ。
ボーヴェもゴシック最大の教会を目指して建設されたが、身廊部分が未完のまま、内陣と交差部のみ残る教会。フランス一の高さを誇るだけあって、クリアストーリーがとてつもなく大きい、ファサードには白い石を使っているし、こちらも非常に明るい。ただ、身廊がないので、引きが取れず、少し息苦しい。これで身廊が完成していたら、モンスター教会になっただろう。

でも、街はアミアンは廃れていて、というか、駅前の作り方がまずい。ペレの巨大な塔が立ち、ガラスの大屋根がかかっているが、そのだだっ広い広場はスケボー少年に占領されている。斜面になっている広場の先は駅につながっているが、暗く、緑もない。そもそも駅が汚くて、大いに改善してほしい。やはり町の顔となる部分は重要だ。 駅前を占領するスケボー少年たち、ではなく、旧市街全体を使ってのローラースケート大会の少年少女。一人だけ重装備がいる。。。 重装備くん。最後はヘロヘロ。そりゃ動きにくいわ。


それに対し、ボーヴェは、晴れていたというのもあるだろうが、古い駅舎、駅前にいきなり公園が広がり、落ち着いた雰囲気、巨大な教会とは不釣合いな小さな街で、運河沿いには緑地が整備されている。 中心部には日曜で市場が立ち、街の規模は小さいながら賑わっている。
ここが駅から徒歩五分!!!

ただ、どちらも住宅にペレの影響が見られた。アミアンはペレのオリジナルだろうが、ボーヴェはどうだろうか、戦後に再建された街はどれもペレの影響を受けているのだろうか。そうだとしたら、コルビュジェよりも直接的に影響を及ぼしたのはペレのほうかもしれない。ただ、ペレのデザインは迷いがないというか、工夫もないというか、とても単調なコピーペーストで、それで埋め尽くされると少し不気味になる。アミアンのペレ塔がそうだった。
ルアーブルはまだボリューム操作が出来ていて面白い部分もあったが、同じものが並ぶと少々きつい。ただ、今日見たボーヴェでは、全く同じデザインでも、経過年数が違うのか、材料が違うのか、汚れ方が家々で少しずつ違っていて、単調さを回避している部分もあった。

花。

今はみんな旅行に出かけていて、寮には二人しか残っていない。
でも、俺は仕事が遅くまであるから、実質一日中一人で動いている。

昨日の帰り、事務所を出て、近くに住んでいるおじさんに微笑みかけようとしたら、顔の筋肉が動かないことに気付いた。一日中、一言もしゃべらず(仕事上必要なことを二、三しゃべっただけ)、怒りも、楽しみもない。完全に心を閉ざしている状態だ。

思えばプロジェのときもそうだった。学校にいるけど、音楽を聴いて、「話しかけないで」オーラを出して、自分ひとりでいらいらする。パリに来て心の閉ざし方を覚えてしまったらしい。なにやってんだろ。

2010年5月16日日曜日

三連休!!!

先週末はスタージュ始まって以来の三連休!!(これが後から大変な事態を招くことになるのだが、)
今回は大して旅行もせずに、パリでゆっくり過ごしました。

8日(土) 芳川さんという経済産業省から現在IR(国際エネルギー機構?間違ってたらごめんなさい)に勤めてらっしゃる方とお昼をご一緒させていただいた。
「この間、サミットでさー・・。」
えええ-!!「サミットが日常」の方の貴重な話で、話し方も上手く、3時間ぐらい話し込んでしまった。
日本の若者はもっと貪欲にいかなければならない。海外へ出なければならないとのこと。国と国の交渉の先頭を切って進んでおられる方で、先進国の建前も、本音も知っている。とても感じの良い方だった。

そのあと、ベルシー再開発地区の冷凍貯蔵庫のリノベーション「フリゴ」を見る。
落書きだらけで、とてもリノベだとはいえないけど、周囲の新しいビルとここだけ空気感が違っていて、ブラックホールのようなところ。

9日(日)の夜は「PINK FETE」なるパーティーをAUSMIP組で主催し、寮のカフェテリアを貸しきって、ピンク色のパーティーをした。友達が勝手に俺の写真をアップしたので、参考までにhttp://d.hatena.ne.jp/ryo14da/20100508
久々のパーティーで楽しかった。このパーティーの準備をしているときから、町中のピンクが気になるようになった。

10日(月)
午前中一人でシナゴーグ巡り。なかなか入れてもらえず。唯一入ったのは、本棚と机があるだけの 15畳ほどの公民館のようなところ、「ここがシナゴーグか」と聞くと「そうだ」という。シナゴーグには形式がないと思っていたが、こんなところでもいいのか。カトリック教会のようだったり、モスクだったり、壁だったり、彼らには祈りの場の形式というのは重要ではないのかも。余計に面白くなってきた。

午後はユネスコの庭園ツアー。二ヶ月前から予約しないとは入れない貴重なもの。。ユネスコの庭は日本だらけで、イサムノグチの日本庭園、安藤忠雄の瞑想庭園、長崎の教会のかけら、ヒロシマの石。それらの庭をY 字型のボリュームが分節している。2008年のSDレビューの案と近いものを感じる。庭のための建築。

楽しい週末だった。最近、充実したプライベートと、充実しない仕事のギャップがすごくて、仕事のモチベーションが上がらない。5月いっぱいの予定だったが、今している仕事が片付いたら、やめさせてもらうことにした。。

2010年5月8日土曜日

おらんだ

さらに今度はオランダに行ってきた。
平日が事務所に引きこもりっきりなだけに、週末ぐらいはどこかへ出かけたいしね。
だって、ヨーロッパ圏内なら海外旅行も片道3000円くらいでいけてしまう。

ということで、1泊4日のオランダ旅行へ。
金曜仕事が終わって、夜行バスでアムステルダムへ。
朝の6時にアムスへ着き、早速観光する。

オランダはOMAやMVRDVを生んだ、現代建築の聖地みたいなところ。
まっ平らな干拓地の上に、突然高層ビルや奇形建築が立ち並ぶ。
ただ、この自由な建築スタイルは今に始まったことではないらしい。
というのも、アムスの中心部のギルドハウスのような町並み(17,8世紀?)も、それぞれが結構自由なファサード、高さをしていて、パリの様な単調さは無く、一軒一軒が自己主張している。さらに、これらは間口が小さすぎて、家具を入れる十分な通路が取れないので、ファサードが前へ傾いて、棟に取り付けたクレーンで荷物を運び入れるのだそう。しかし、それだけではなく、地盤が弱いためだろう、それぞれの家が右へ左へ傾いている。これが本当のダンシングビルだ。

オランダに文化庁派遣研修員としてきている大野さんと一緒に回ったが、オランダは地形がないぶん、建築やランドスケープで街の魅力を作り出していかなくてはならない。ゼロから作るということを強く意識している。そういう意味では地形にも恵まれ、歴史もある日本の都市はポテンシャルがあると思うんだけどなあ。

オランダで一番良かったのは、アルド・ファン・アイクの教会だった。
10分だけしか見れなかったが、コンクリートブロックで出来た教会は、目地もきれいにそろい、美しく仕上げられている。壁に窓はひとつもなく。全て天窓からスポットライトのように光が降り注ぐ。短い間だけ幻想の世界に行っていたような、時間の流れが止まったような気がした。

ル・ランシーのようなにぎやかな光とは逆の、モノクロの世界。