2010年2月22日月曜日

樋口君が来た。

もうすぐ帰る。
今日は勝負の日らしい。
(※23日追記 野球には延長サヨナラの場面でも1本が出ずに負けることもあります。あしからず)

樋口君とパリを回ったのは5ヶ月ぶり、前回は何も分からないまま、大荷物を持ってパリを回って、疲れ果てて、運河で座ってたっけ。今回は少しフランス語も話せるようになって、少しだけ地下鉄の路線も覚えて、以前よりは少しはましな案内が出来たかな。

樋口君と回った中で印象に残っているのは、やっぱりオーギュストペレの教会二つだ。

ひとつは港町ル・アーブルのサン・ジョゼフ教会。もうひとつはパリ郊外のル・ランシーにあるノートルダム・デュ・ランシー教会。

ル・アーブルは第二次大戦で破壊された街をペレの再建計画に基づいて、全て鉄筋コンクリートで作られた世界遺産の街。思っていたよりも表情があって、いい街のように見えたが、日本の郊外の団地のようにも見え、商店街は寂れて、悲しくなる町だった。

でも、この街で最も高く、紺碧の空にそびえるサン・ジョセフ教会は、この街で一際目立っていた。

高い8角形の塔は万華鏡のように、七色の光を内に満たし、教会に入ると人は否応無しに上を見て、はるかな高みへの上昇感を得る。後で言われて知ったが、この教会にはキリスト像も十字架もない。抽象化されたステンドグラスとそこから入る光だけが信仰の対象となる教会。神そのものとしての光をあまりにストレートに表現した空間だ。

そして、二回目のル・ランシーも最高だった。

午後の光を浴びて、黄色や赤や紫の光が堂内に差込み、壁から独立した細い柱に当たり、綺麗に並んだ椅子に当たり、なだらかに下る床に当たる。雲に隠れて光が弱くなったり、強くなったりする姿は、動物の呼吸のよう。どこまでも広がりを感じさせる森。

俺はカールモーザーの聖アントニウス教会よりもサンジョセフよりも、やっぱりル・ランシーが好きだ。

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