たった今旅行から帰ってきた!!
今回の旅行のテーマはフランス南部の美しい村を車で回ること。
これらは現在「フランスで最も美しい村」として、フランス国内135ほどの村が厳しい審査基準の下、認定され、その景観や建物を保存しようと取り組んでいる。その中でも最も村が集中しているボルドーの東、Midi-Pirene周辺の村を2泊3日で見て回った。
始めはSarlat
の予定だったが、慣れないマニュアルの運転に加えて、左ハンドル右車線。出発して5分でミラーを壊し、高速に乗ってクラッチが壊れ、高速の道路上で立ち往生。レッカー移動されて、たらい回しにされて・・・散々なスタート。ここで旅行も終了か?と思いきや、保険がおり、車も無料で交換してくれるそう。人生悪いことだらけでは無い。何とか迷いながら夜の11時にSarlatのホテルに着き、少しだけ散歩して、就寝。
ホテルは気のいい夫婦がやっている、丘の上のペンション。朝は、すごい霧で、霧の向こうは空しかないのだろうけど、それはなだらかに下っていく丘が教えてくれるのみである。
朝からSarlatに行き、街を見て回る。石造りの家と迷路のような細い路地、さらに盆地の地形が、街中でも小さな坂道を作り出し、奥へ奥へ分け入っていくような間隔がとても心地いい村だった。
次はBenyac et 崖の上の城と、そこから川までの道沿いに小さな石造りの家並み、急斜面を上った先のお城からの景色は圧巻。
そしてLa Roque 崖の下の川との間の狭いスペースに、妻入りの家々が一列に並ぶ。そして、その背後には崖の斜面に張り付くようにして建つ家と、そのまた背後には、崖の途中のくぼみに砦の遺跡があった。川と崖とそのスキマの人間。空が青くて、川がきれいで、太陽に照らされた石造りの家がきれいだった。
最後にDomme。俺が運転して、狭い坂道を登った丘の上にある村。村自体はグリッドパターンで、真ん中に四角い広場があり、そこには鍾乳洞の入り口がある。崖の上からの眺めが最高で、この地域を一望できた。すると、遠くに気球があがっているのが見えた。薄く霞みがかった空気と、広大な森と、川。カラフルな気球。夢の世界のようだった。
その後、Cahorsまで高速で行き、ホテルに着いたのが7時半ぐらい、それから夕食を食べに街へ。ハロウィーンの夜で、みんなお店の店員も飲んでしまっていて、誰も料理をつくる人がいない。でも、何とか開いているところを見つけ、フォアグラソースと鴨肉のステーキをがっつり食べた。フォアグラソースが美味しかった。そして、帰ってから、買ってきたVint Noirで飲み会。
二日目はSt Cirq Lapopie。フランスで最も美しい村(美しい村の中でも)と称される村。これも、崖の上の教会と、その斜面に続く石造りの家並み、狭い路地と石畳の道。昔はもうひとつの峰に砦があったらしいけど、今はいい展望台になって、谷を見渡せるようになっている。
この村を見ながら、ふと思った。この村の生活は成り立っているのだろうか。村には八百屋的なものも見当たらないし、農地は崖を下った谷底に少しあるだけだし、どうやって生活しているのだろうか。車で隣村まで買い物に行って、観光業で生計を立てるのか。もしくは、この村が大好きになった、アーティストやホームワーカーが住み着いていくしか、この村を維持するすべは無いのだろう。実際に多くのアーティストが住んで、小さなギャラリーを開いて、町に彩を添えているところがいくつもあった。美しい村を指定することで、村のブランド価値を高め、維持していく狙いがあるのだろう。
最後にRocamador。崖の張り付き具合は一番すごい。崖の途中に、巨大な、高さ15mほどの教会が建つ。村は観光地化しているが、Sarlatでも見かけた、ペルーの笛吹がいて、谷に響き渡る笛の音は、この街の雰囲気とよくあっていた。教会の234段の階段をロイと競争して、きつくて吐き気がしたけど、最後に崖の上の城(私有物!)に登って、見渡した世界は、足元には真下に今来た村が見えて、建物と人がごちゃごちゃ動いていて、視線を上げると、どこまでも遠くが見えて、この世界は自分のものになったような、空へ飛んでいけそうな気がした。この旅行に来てよかった。そう思えた。
ところが、帰りは俺の運転で、高速に乗ると、大雨と霧と夜の高速。最悪の組み合わせで、自分の雨男っぷりを呪った。
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