さて、そろそろイタリアについても。
初日はローマ
その前日にまずはパリからブリュッセルに行って、友達と合流してからローマに行ったんだけど、
ローマは空港についていきなり感動した。暖かい、温度計を見ると21度もあった。日差しが強くてみんなサングラスしてるし、日向ぼっこして、本を読んでいる。前日のベルギーは震えるほど寒かったのに、この気温差は同じヨーロッパとは思えない。
ローマがなんといっても面白いのはローマ時代の遺跡だ。
ローマの町にはいたるところに遺跡があって、車ががんがん通る幹線道路の脇に石柱が転がっていたりする。。時には遺跡を取り込んだ教会や、古い遺跡を再利用した美術館もあって、遺跡と暮らす街というのは本当だったし、それが首都だというのがすごい国だ。
遺跡で特に面白かったのは、ハドリアヌス帝のヴィラとトラヤヌス帝のマーケットかな。あとはカラカラ帝の浴場跡も巨大なマッスが立ち上がって、不思議と高く成長した松と共鳴して原始の世界を作っていて、かっこよかった。
ハドリアヌス帝のヴィラはローマからバスで1時間以上のティボリという街の近くにある(この街も山の急斜面に不法占拠したような少し暗い町が張り付いていて、ぜひ次は行ってみたい街)。ハドリアヌスのヴィラはゆっくり時間を取って、丸一日でも散策したい。でも、ヴィラのバス停に着いたとき、すでに僕たちには30分しか残されていなかった。だから走った。森の中を、坂道を走った。そると大きな壁が見えてきた。それをくぐると森の中に突然幾何学的な池が、その向こうには森の木々の隙間からレンガを積み上げた古代遺跡がにょきにょき生えている。壊れかけた遺跡を彷徨い歩くと、円形の池が、その真ん中には壊れた列柱、走って切れる息とは裏腹に、静かな時間。とまった空気。鳥のさえずりと木々の風に揺れる音が、ここに古代ひとつの都市とも呼べるほどの別荘があったことの歴然とした差を生み出していて、人はそのズレにロマンを感じるんだろう。ただ、授業で習った軸とその方向転換となる円形の平面の関係はイマイチ分からなかった。さらに、エジプトの思い出、カノープスの庭にも行けなかった。もう一度行きたい場所。
トラヤヌスのマーケットもすごく良かった。これは僕が建築学科に入るときに初めて買った「建築」という小さな本にアクソメが載っていて、それが好きで、良くその本を眺めていた建物。僕の建築の原点のひとつ。でも、その期待にこの建物は十分応えてくれた。
アーチが連続し、向きを変えながら、時々階段が入り込んだり、行き止まりだったり、立体的な交差と、上階の大アーケード、突如として現れる吹き抜けや、階段によって人の感覚は狂い、惑う。アーチとドーム、ヴォールトを多用して、組み合わせ、空間を複雑に、そして自在につなげていく。泡立つように連続する空間。ローマ独特の空間構成だ。
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